webclap:お礼 エドロイver.
パンっと両手が打ち鳴らされる。
その手からこぼれ出るように光が溢れた。
「何を?」
「まあ見てろって」
赤いコートが光の余波を受けたように翻る。光の中心で幼さを残す金髪金目の少年がにかっと笑った。
両手を机の上にあったコップに入った水に向けて開いた。
カランコロン
涼しげな音を立てて、水の中に沈んでいくのは小さなガラス玉。
綺麗な青いマーブル。薄墨のようなグレーを溶かしたマーブル。赤いルビーのような色のマーブル。そして、濃淡が綺麗に混ざった金色のマーブル。
机の向こうの重厚な造りの椅子に腰掛けた男は、そのガラス玉が沈んだグラスを持ち上げて光に透かす。
「ふむ。綺麗なものだな」
「だろ? 疲れた目に癒しになるかと思って」
「君にしてはいいセンスだ」
それは一言余計だ。と少年が少しむくれた。
男はそれに少しだけ笑って、傍らの紙になにかの絵柄を描き込んだ。少年が覗き込もうとするのを制して、グラスの上において手をかざす。先ほど少年の手から溢れた光とは少しだけ違う色をもったそれがあたりを満たす。
紙と水が光に押し出されるようにして浮き上がった。
「うっわあ」
水は天井近くでその姿を変えた。少年が降ってくるそれを手に受け止める。
「こんなこともできたのかよ」
「焔だけじゃないさ。少し、研究もしていたしね」
少年は部屋の中に降る雪に目を輝かせる。日の光を反射した欠片がきらきらと輝いた。
「君の気遣いに感謝を込めて」
「やっぱあんた、気障くせぇ」
男がガラス玉だけが残ったグラスをちょいと掲げて言うと、少年は照れたような笑顔と悪態で返した。
end


お礼をテーマに。氷練成できるのかしりません(笑)
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