webclap:無題 ロイエドver.
ふと目が覚めた。
肌寒さを感じて目を転じれば、毛布を抱き込んだまま包まる金色の頭が見えた。
全部取られていたようだ。それは寒い。
オマケに窓が少しだけ開いている。
先ほど暑いと言って開けていたのは少年だったから、大方そのまま閉め忘れたのだろうが。
「凍死させる気か」
これくらいでは風邪をひくような柔な鍛え方はしていないつもりだが、もしこのまま朝まで寝ていたとしたらもしかしたらその可能性もあったかもしれない。
ベッドから抜け出て、窓に近寄る。カーテンを引いて、窓を閉めようと手を伸ばした。
月が、目に入る。
満月だった。どうりで明るい。
ぽっかりと浮かんでいるような月は金色に輝いている。
まるで、少年の目のようだ。
くすりと笑えば、件の少年はかすかに身じろぎをした。
なにかと飛び回っているこの少年がここにいることが奇跡。
暖かい飲み物でも入れようと思った。
一人で見てるのは勿体無いような気がしたから、起こして一緒に月を見上げよう。
それくらいのわがままは許してもらえるだろう。
そう思った。
end